無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

2006年12月24日

納品です

P1000908.JPG製作過程がほとんど載せられませんでしたが、やっと納品させていただきました。
お客様のお宅はマンションの12階。
テーブルとベンチはエレベーターに乗りましたが、棚板が長くて乗らず、結局階段で12階まで運びました。

テーブルとベンチは栃の一枚板。棚板はセンを使ったのですが、どちらも違和感なくお部屋に溶け込んでいます。P1000906.JPGP1000911.JPGこうやって素敵なお部屋に納品させていただくと、やっぱり家具は工房で見るより、お部屋と調和することで何倍も価値あるものになるなぁ、と思いました。
A社さま、本当にありがとうございました。

投稿者 masaki25 : 19:17

2006年11月25日

ベンチの制作

P1000770.JPGテーブルとセットでベンチも制作いたします。
なかなか更新できませんので、ここではベンチの製作工程をまとめてお伝えします。

素材はテーブルと同じ栃。天板の形のよいものが手に入ったので、テーブルと同じデザインで、板脚で作ることにします。左の写真は板足の材料です。材料置き場をがさごそ探して引っ張りだします。
節が見えますが上の方の節のない部分を使います。形と幅がちょうどよいところで木取ります。

P1000769.JPGP1000771.JPG丸のこで荒切りします。簡単そうに見えますが(実際そう難しくはないのですが)「あて」と呼ばれる木のねじれや歪みがあると、切るにつれてのこ刃が締め付けられ、キックバック(丸のこが跳ね返る)する場合があり、気をつけなくてはいけません。
P1000774.JPGP1000773.JPGP1000772.JPGこの板は皮を剥いてなかったので、ちょっと手間がかかります。
まず、ノミで荒皮を剥がします。部分によっては簡単にきれいに剥がれる場所もありますが、なかなか剥がれなくて苦労するところもあります。
荒皮を剥がしたら、ベルトサンダーの小さいやつできれいに磨きます。
その後サンドペーパーの番数を変えて何度か磨きます。
最終的には240番くらいを手でかけます。
できるだけ自然の形を残すようにするには手で仕上なくては、機械でやってしまうと自然な形状が残りませんからね。
P1000777.JPGある程度まで仕上たら加工します。
この脚の場合、天板に取り付けるホゾ加工と貫を通す穴加工の二つです。
これも夢中になってやっていたら写真がありません。
あっと言う間にベンチ脚の出来上がり写真です。
簡単そうに見えますが、P1000780.JPG貫の加工をしたり、貫を止めるクサビを作ったりと結構手間がかかります。

投稿者 masaki25 : 08:23

2006年11月23日

テーブル用板脚の組立て

P1000766.JPGテーブルの板脚を組立てました。
こんな感じです。まだ最終仕上げが必要ですが、貫とクサビの具合を見るために仮組みしてみました。
なかなかいい感じです。
栃は色白でとてもきれいな木肌ですが、全体に真っ白になってしまうと締りがないので
クサビは黒檀を使いアクセントにします。

投稿者 masaki25 : 21:52

2006年11月21日

脚の加工(抜き穴掘り)

P1010768.JPG
脚の加工をしています。
このテーブルは板脚なので、脚も栃の一枚板を使います。
ここまで来るのに原板の反りを削って、皮を剥いで(この皮が結構しっかりと付いていて、はがすのに苦労しました)
その後をきれいに削って、磨いて・・・
一生懸命やってたら、その間の写真が撮れませんでした。

そして貫穴の加工です。
板が大きく角のみ機にかからないので、手で掘ります。
厚みが2寸もあるので貫通させるのは結構大変です。
ドリルで荒堀したあと、ノミと金槌で地道に掘ります。

板脚テーブルは部材の数は少ないのですが、一つずつの部品が大きいので
削ったり磨いたりするにしても時間がかかります。

投稿者 masaki25 : 09:00

2006年11月14日

天板を削ります

P1000743.JPGテーブルとベンチのセットをご注文いただきました。
テーブルもベンチも栃の一枚板を使います。

まず天板の反りを取るために裏側から電気カンナで荒削りします。
しかし反りを全部まっすぐにしてしまうとせっかくの板厚がなくなってしまいますので
裏側は脚を取り付けるのに支障がない程度にしておきます。
もちろん表側はまっすぐに削ります。

投稿者 masaki : 23:18