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昨日の地震にはびっくりしたよ。
ちょうど工房の中でバイト君と立ち話をしている最中に来たもんだから
「おっ、地震や。ちょっとでかいな。まだ揺れとるぞ!」
「・・・」
「今の震度4か5ぐらいありましたよね」
しかし、立てかけている材料も、積み上げている材料も、棚に並べてる電動工具も、オイルの缶も、あれもこれも・・・何一つ落ちたりせずに無事でした。
ちょうど嫁さんが県外の実家に帰っていて、自宅では中学生の子供が留守番をしていたもんだから、とりあえず電話した。
「おい、大丈夫やったか?」
「うん、おとうちゃんこそ大丈夫やった?」
そんな感じで、まぁよかったよかったと仕事を続けることにした。
しかしこの後、電話もメールも夕方までほとんど通じなくなるのです。
嫁さんの実家では、僕に連絡がつかないもんだから
(しかもテレビではご存じの通り被災地のど真ん中の映像が流れているので)
ずいぶん心配したらしい。
工房にテレビはないので、そんなひどい状況になっているなんて事はなんにも思わず、
ずいぶん時間が経ってから知ったのです。
(しかし確かに一歩間違えば、積み上げている材木の下敷きになっている可能性もなくは無かったな、と思うとちょっとビビりますね)
そんな昨日の今日。
「なるほど・・・ねぇ」と言うご注文を頂いた。
お客様は近くにお住まいの某医院の先生。
テーブルを作って欲しい、とのご相談でしたが
「わしの家、相当古いんや。昨日の地震、もうちょっと強いのが来たら確実につぶれる」
「そこでや。思いついたんやけど、地震が来たらさっともぐり込める丈夫なテーブルを作って欲しいんや」
「天井が落ちてきても大丈夫なもんがいいんや。生活の大半はテーブルの近くで過ごしていることが多いからな」
「なるほど・・・」
たしかに今回の地震でも、テーブルの下に入って助かった
という被災地の方のコメントが映像で流れていた。
しかし家がつぶれても耐えられるテーブル、て・・・
素材は?構造は?・・・どうする俺?
写真は先日新築のお宅に本体だけ先に納品した下足箱の引き戸。
本体は取付けなので、工事の途中に入れさせてもらいました。
建具があとになってしまったのですが、もうすぐ引き渡し、と言うことなのであわてて仕上げたところです。
(下足箱の詳細は近日中にアップしますね。素材はケヤキ。幅7尺の結構大きい下足箱です)
テーブルの天板用の板です。
長さ約3.5m、幅50~60cm、厚さ約60mmの国産胡桃材です。
今回は長さ1.5mのテーブルですので、この板を半分に切って2枚接ぎにいたします。
かなり程度の良い胡桃の板で、この先国産材でこのクラスの板はなかなか手に入りにくくなると思います。
貴重な一枚です。
他の材料も取り出していますが、少し買い足さなくてはいけないようです。
椅子などはそう大きな材は必要ありませんので、このような材を扱っている所へ行けば、市場よりは多少割高にはなりますが、手に入れることはそんなに難しくはありません。
投稿者 masaki : 23:13
朝、工房に出勤したところで実家の母から電話があり
「家をリフォームするのであんたの部屋にあるいらん物、はよ捨てて」
この前から言われていたのだけど、なんだかんだグズグズしていたら、いよいよ工事に取り掛かるので、結構マジであせっている様子。(実家って言っても自宅から徒歩1分なんだけど)
「今、まさに仕事にかかろうとしていたところなのに・・・」
とブツブツ言いながらも実家へ向かう。
なつかしの自分の部屋は半分物置みたいになっていたけど、押入れには
「まぁ、ようこれだけ溜め込んだなぁ」ってなもんで
・小学生のときの教科書やテストや絵や賞状(すべてではないが複数学年分あり)
・中学生の時に部活でやっていた剣道の防具の残骸。
・高校受験のとき親に無理を言って買ってもらって、ほとんど手をつけていない高額の学習教材一式
・高校の時、ホームステイしたときの書類や写真、ホストファミリーからの手紙、
・大学の時のアパートの家賃の領収書。電気代の領収書。ガス代の領収書。水道代の領収書・・・なんでそんなもんまで?ほかサークル時代の写真多数。
・いろんなところで買い集めたお土産(牛の置物、ビンに入った貝殻、アラビア語で印刷されたポカリスウェットの缶、その他正体不明のもの多数)
・極めつけは束になって出てきた女の子から手紙(相当量あったのですが、昔はメールなんてなかったから、遠方の、いや近くの女の子でもとにかく手紙を書いた。なつかしくていくつか開いてみたのだけど、おれもまんざらでもなかったじゃん、とニヤつく。やらしいねぇ、って言うかそんなもの未練がましくいつまでもしっかりとっておくなよ、おっさん!)
・で、ここは読んで頂きたいのだけど、カンナが出てきた。いつどこで買ったのかわからないのだけど、とにかくカンナ。他に彫刻刀や万力、バールまで。どうやら子どものころから大工道具に興味があったのは間違いないようです。
・そして写真の作品。たぶん小学生のときに工作の時間に製作したレターラックだと思う。なんともいえないセンスしとるね。思わず笑ってしまったよ。
そんなこんなで午前中いっぱいは、なつかし気分に浸ってしまいました。
(もちろんほとんど廃棄処分となりました。涙・・・)
投稿者 masaki : 18:46
胡桃のダイニングセットをご注文いただきました。
ただ今材料を揃えています。
テーブルに椅子2脚。それに背もたれ付のベンチ。
結構ボリュームがあります。
材料置き場から胡桃の板をありったけ出さなくてはいけないようです。
製作の様子は少しずつUPしていきますので、しばらくお待ちくださいね。
投稿者 masaki : 21:30
このまえ体調を崩してから、ちょっと不調。
寝不足も重なって、仕事がなかなか進まない。
しかしそうも言ってられないので、急ぎの仕事から片付ける。
そんな中、あまり大きな声では言えないが「お店に入れた杉の座卓が割れてきた」と、お客さまから連絡をいただいてしまったよ。
正直なところ、大きな節の多い見た目には面白いが、もともとそれなりに割れや反りのある板だったのだが、その割れたところをよけて木取りし、できるだけ動かないように加工したのだけど、飲食店なので冷暖房ガンガンという条件も重なって、今回の件。
しかし「しかたない」ではすまないので、あわてて引き取りに行く。
現物を確認したところ、「ははぁ、なるほど、そうきたか」みたいな割れ方。
お店の定休日にあわせてあわてて修繕することになる。
剥がれそうな表面を削ってしまい、深いところは木くずボンドで埋める。
全体の塗装をいったん削り取り、再び木地を仕上げて再塗装。
お客さんは「おお~っ!いいがになったじ(小松弁)、完璧や!」
喜んでよいのかどうだか微妙でしたが、とりあえず一件落着。
無垢材はどうしてもこんな事もあるのです。
全力でフォローしますのでご勘弁。
上の写真は古くなった「宮本三郎美術館」の中庭にある椅子を作り直した再に出た木くず。
あまりに大量に削ったので、集塵機では吸い取りきれず、開放にしたらご覧の通り。
自動カンナの前にマンモスのように木くずの山が出来てしまった。
投稿者 masaki : 20:57
昨日はどこまで書いたっけ?
そう、食欲がないって・・・
しかし、その日はそんなに大したことないと思ってたんだけど
夜になってなんともいえず体がしんどい。
「こりゃだいぶ疲れがたまったかな」
そう思いながらベッドに入った。
翌日
「胃が痛い・・・」
しかも相当痛い。
午前中にどうしてもやらなくちゃいけない仕事があったので
(昨日の写真)
仕方なくそれだけやって、また自宅で寝込む。
お腹がどうにも痛いのでエビのように丸まって寝込む。
しばらく休んでいたらマシになるかと思ったのだが、夕方になっても良くならないので
近所のお医者に行く。
お医者では、簡単にお腹を押さえて、聴診器を当てて
「ん~、お腹の動きもあんまり良くないね。まぁウイルス性の胃腸炎やね。点滴してく?」
「点滴したら痛くなくなる?」
「そうやな。だいぶ楽になるぞ」
「ほんならすぐにして!。お願い」
1時間ほどかけて点滴してもらう。
あんまり良くなったような感じはしない。
しばらくしたら薬がまわってよくなるのかな?
しかしそんな期待もむなしく、結局その日は痛みがなくならず
エビになったまま再び寝込む。
が、痛くて眠れない・・・
夜中の2時過ぎに
「あぁ、もうダメや。耐えられん」
市民病院に電話する。
爆睡中の嫁をたたき起こす。
「すまん、病院まで送ってくれ」
当直の先生は皮膚科のせんせ。
(おいおい、大丈夫か?腹痛なんて診断できるんか?)
そんな心配をよそに
「そやねぇ、これは腸やねぇ。○○先生(夕方みてもらったとこ)のはほとんど胃薬やね」
「ちょっと違う種類の点滴していきなさい」
(胃でも腸でもいいんやけど、はよこの痛いのなんとかしてくれぇ)
そして、その日2本目の点滴(厳密に言えば日付が変わっているのだけど・・・)
結局翌日の昼まで動けんかった。
なんだかんだで3日ほど、仕事にならんかった。
また、たまった仕事に追われるはめに・・・
先週の木曜日のこと。
朝からなぜか食欲がない。
なんにも食べないのもいけないと思い、パンをかじって家を出る。
お昼になっても食欲が全然ない。
とりあえず家に戻って1時間休憩・・・
どうしたんだ?
で、この話は長くなるので、また今度書くね。
今日はこれから現場です。
なんにも更新してないと自分自身も落ち着かないので
とりあえず、今日はここまで。
「え~っ!?」
「まぁまぁ、ちょっと待っててね」
今日は午前中に納品が一件。
お品はトチの一枚板で製作したテーブル。
これがなかなか面白いもので、脚を置き換えると座卓にもなると言うもの。
いろいろと使えそうです。
お客様のお宅は集合住宅の3階。
例によってバイト君と二人で納品です。
エレベーターはございません。
(バイト君には3階と言う事は直前まで伏せて置きました(^^;
乾燥しているとはいえトチの二寸盤。
相当重量がある。
「いいか?持つぞ」
「はいっ!」
階段が結構狭い
脚と天板が別々なのがせめてもの救い
「そこ、ぶつけるなよ!」
「わかってますって!」
「向き変えるぞ」
「いいっすよ」
「せーの」
「よっしゃ」
なんて言いながら3階のお宅まで。
もうすぐ引越しされるので、その前に納品して欲しい、との事でしたが
「ん?引越しされるのなら、新居に納めさせてもらった方がよかったのでは?」
普通なら引越しに合わせて、という事が多いのだが、お話を伺って納得した。
引越し先はご主人のお仕事の都合でなんと沖縄ですって!
で、その前にお友達を呼んだり、このテーブルをお披露目したり、と言われて
ちょっと嬉しかったり。
家具屋さんで購入されたと言うクッションの効いた革張りの椅子の高さに合わせて
ちょっと低めの64cm高。
低すぎでは、と心配もあったのですが、椅子と合わせてみてちょうどよい高さだったのでよかったです。
(これがまたよく似合っていて、写真がないのが残念です)
脚の置き方を変えるとローテーブルにも。
天板も今回は両面使えるように、あえて反り止めの桟は入れてありません。
表側の幅が70cm前後とちょっと狭めなので、いざと言うときは裏側にすれば幅が結構稼げます。
(反り止めの桟を入れようと加工しかけたのですが、裏側もあまりにきれいだったのと、幅のことがあったのでお客様とご相談させていただいて、裏も使えるようにしました)
ご主人は全国を縦断するような転勤があり大変なお仕事ですが、それぞれの土地でこの一枚の板が活躍してくれたらいいなぁ、と思いました。
大きな引越し荷物が増えてしまいましたが、どこへ引越しされても連れて行ってやって下さいね。
Hさま、この度は本当にありがとうございました。
投稿者 masaki : 19:19
ここ数日、サーバー側の不具合で更新できませんでした。
この日記を楽しみにしている?皆さん。お待たせです。
今日のネタは・・・
(本当は3,4日前にUPしたかったんですけどね)
今日はいい天気。
昼間は工房の中より外の方が暖かかったくらい。
でも数日前はご存知の通り3月とは思えない雪、雪、雪・・・
しばらく暖かい日が続いて心も体もすっかり春だったので、この雪にはやられました。
なにせ工房が寒い。
頼りも薪ストーブも、燃料の木っ端が底を尽いてしまった。
工房のあちこちを探して燃やしてもよいような端材を集める。
しかしそんな程度ではとても追いつかない。
寒さは相変わらず厳しい。
薪にする基準はとっても微妙だ。
まだ使える部分があれば基本的には材料なのだが、こんな状況になってくると
そのハードルがどんどん下がる。
そう、もしかしたら材料になるかも・・・と言うような微妙な木を燃やすことになるのだ。
例えばこれ。
写真じゃ綺麗に見えるかもしれないけど
真ん中に大きな節があって、しかも半分くさっている。
カビもある。普通じゃ使わない。
しかし・・・しかしだ。
くさっている節を取り除いて、綺麗に磨いて着色したら素敵な花台なんかになるかも・・・
そう思わないかい?
しかし寒い。
どうする俺?
投稿者 masaki : 18:32
天板を削り終わりました。
削っている間に一部フシが抜けてしまった箇所があるので、いつもの木の粉ボンド(木の粉末と2液性の接着剤を混ぜ合わせた物)で埋めました。
前回も書きましたが縮み杢が大変きれいな板です。
お客様と相談した結果、反り止めの桟は入れず、両面使えるように仕上げました。
表側の幅が少し狭いので、裏側をつかいますと幅がかなり稼げます。
ただ耳部分が見えなくなるので、そのあたりはお好みで。
投稿者 masaki : 20:25
電気ガンナで荒削りした後をベルトサンダーで均していきます。
このベルトサンダーもちょっとしたコツがあって、下手にかけるとかえってベコベコになってしまいます。
でもそんなことはしません。サンドペーパーの番手を細かく変えながら少しずつ削ります。
この板は栃特有の「縮み杢」と呼ばれる綺麗な木目があります。
その「杢」が磨いていくにつれて浮き上がってきて、大変きれいです。
投稿者 masaki : 22:56
今日はタモのカウンターと一緒にご注文頂いたテーブルを納品させていただいた。カウンターの方は先日すでに取付済みだったので、今日はテーブルの納品です。
これが自分で言うのもなんですが、なかなかの代物。
お客様のご希望でカウンターからテーブルはつながるようにしました。
カウンターは1.8m、テーブルはほぼ真四角で1.2m。
合計すると3mになります。
並べてみたときにつながって見えるように、と言うことは初めから3mの材料が必要になってくると言うことです。
今回は長さ3.5m、厚さ約10cm、幅約70~80cmの相当大きな一枚板から木取りしました。
カウンターからテーブルにつながるように、長さを切ってカウンターとテーブルの材料に分けました。
またテーブルは厚さを製材所で挽き割って、それをブックマッチ(本を開いた状態みたいに木を接ぎ合わせること)にして使いました。全て同じ木から木取りすることで木柄が揃うので、大変贅沢な気分にもなります。
じつにオーダー家具ならでは仕事ですね。
K様、この度は本当にありがとうございました。
すでにご家族が座るテーブルの定位置も決まっていて、早くもなじんでいる様子になんだかこちらまで嬉しくなりました。
無垢の家具は何十年と使われても、ますます味わい深い物になっていきます。
また、もし傷がついたり壊れたりしてもほとんどの場合修繕する事ができますので、ぜひ末永くかわいがってやって下さいね。
天板を電気ガンナで荒削りします。
カンナくずが物凄くたくさん出ます。
そんなに厚く削るわけではないのですが、バサバサとたまります。
けっして牛や馬に食べさせる干草ではありません。
重たい電気ガンナを使って、一生懸命削っていましたら、板の写真が撮れませんでした。
投稿者 masaki : 19:51
完成です。
植物を主体としたオイルを塗りました。このオイルフィニッシュは塗膜をつくらないので木の呼吸を妨げず、また素材感を残したまま表面を保護する事の出来る、無垢の家具にはピッタリの仕上げ方法です。
今回は耳部分の皮がうまく剥がれたので、木の表面の感じがうまく出せた仕上がりになりました。
投稿者 masaki : 22:36
ほぼ完成です。後は天板と耳部分を仕上げて、オイルフィニッシュです。
脚のバランスがどうかと少し心配でしたが、なかなかいい感じになったと思います。
今日は午後からオイルを塗ります。
「あのぉ~、どんな様子ですか?別にあわてないのですけど、いつ頃できるかなぁ?と思って・・・」
「いや、スミマセン、スミマセン。今月中には必ず!はいっ!」
言っちゃったよ。
そんな訳で2月の「月末納品」です。
お品はお裁縫箱。
以前この日記にも書いたことがあるけど、お裁縫の先生からのご注文。
既製品のサイズでは小さくて、あちこち探したけれど気に入った物がなかったらしい。
そこでオーダーでご注文いただいた。
その先生からは手書きで「こんな感じで・・・」とサイズや引き出しの数なども細かく書いた物を頂いた。
それが昨年(のいつかはちょっと書けません(^^;
裁縫箱と言えども構造はちょっとしたタンスなんかと同じ。
引き出しも7杯も付いてて、思ったより時間がかかる。
ちょっと進めては、納期の厳しい仕事を優先していたら、どんどん先延ばしになってしまいました。
作りかけのお針箱を工房のあっちにやり、こっちにやりしながら
しかし、そのお針箱を昨日無事に納品させていただきました。
さんざんお待たせしたにもかかわらず、お客様からには
「そうそう、こんなのが欲しかったのよ!」大変と喜んで頂いて、
作り手としても、そう言って下さることほどうれしい瞬間はありません。
別に有名作家で納期3ヶ月待ちとかでは、決して決してないのですが
単に段取りが悪いのと、手が遅い?ので、ともすれば2,3ヶ月待ちになってしまいます。
スミマセン・・・