無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2007年04月11日

今日のMASAKI工房

P1000164.JPG今日も何かとバタバタな一日でした。
午前中は、この前から板を削って数センチの厚さに積もったカンナ屑の上に、あらゆる電動工具が散乱する工房を掃除する。ほんと歩くのもやばい位の状態で「さすがにこれでは仕事にならん」と思った。(5Sなんて程遠い・・・)
昼前には先日お話いただいた耐震テーブル?の打ち合わせに・・・

ご近所だったので自転車で出かける。
工房の近くは古い町並みが残る地域で、車が通れないほど細い道もたくさんある。
春らしいぽかぽか天気のもと、そんな道を自転車で走りながら

「なんかいいねぇ・・・たまには自転車もわるくないね」

P1000174.JPG午後はよくお世話になっている銘木屋さんから頼まれた、太鼓のバチを届けに行く。
素材はグミ。ノミの柄なんかに使う職人さんもいる。衝撃を吸収しやすく手にやさしいのだ。
頼まれたときは、そんなことを思い出して「なるほど、太鼓のバチも結構衝撃ありそうだしな」
なんて思った。

しかしそのグミがまっすぐじゃない。
天然木だから当然といえば当然なのだけど、そこから指定の長さと太さを取らなくてはいけない。
曲がっているところを削っていけば、その部分は細くなる。
取れるだけの太さ、と言うのならまっすぐになるまで削ればいいのだけど、もともとの木が太さにそれだけの余裕がない。

結局少し皮が残る部分もあったけど、泣く泣く納める。(写真は残った材料。こんなんから削っていくのです)

夕方は、これもご近所のガソリンスタンド経営の社長から、スタンドの待合室のTV台の製作を頼まれたので、現場のスタンドを見に行く。
ついでに会議室のテーブルの脚の修理を頼まれたり・・・

明日は久々の市場へ遠征に出かけます。
製作がなかなか進まないのですが、週末はバイト君にも来てもらって頑張ろうと思います。

一枚目の写真は神代杉(じんだいすぎ)
神代杉とは何百年と土中に埋まっていた木が、腐らずに残ったもので、大抵濃いグレー色になっていて、独特の風合いがあります。
写真の板は秋田県の鳥海山から出た物で、大学の先生の鑑定によると、どんなに少なく見積もっても850年前のものだそうです。古い物は2000年以上の前の物もある、って話を聞いてさらにびっくり。

この前「彫り物じゃない木の欄間を作って欲しい」とお話を頂いたので、その材料にしようと思っています。(彫り物の欄間はさすがにちょっと無理ですが、天然木ならなんとかなりそうですからね)

投稿者 masaki : 2007年04月11日 18:51