無垢の一枚板で創る手作り家具ならMASAKI工房(石川県小松市)

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2007年02月09日

出稼ぎ

P1001116.JPG火曜日から昨日まで出稼ぎに。
現場は金沢の某百貨店に今度開店するエルメスの店舗。
内装工事の一部なんだけど、これがただものじゃない。
ものすごいこだわりと精度が要求される。

P1001112.JPG自分の仕事も忙しいので、人の仕事を手伝いに行ってる場合じゃないんだけど
どうしてもメンバーが揃わないみたいだったので、
「まぁしかたないか」ってな感じで引き受けた。

それが悲劇の始まり・・・


仕事の内容は照明器具の周りの木枠の取り付けと、
天井の周り縁の取り付け。

照明器具は100個以上。
簡単な打ち合わせの後、現場に入ったのだけど、とっても家具の仕事じゃない。
完全に建築の仕事だ。

「なんでこんな事しとるんやろ」

なんて思いながらひたすらインパクトドライバーで天井に取り付ける。
しかも物凄くシビアな精度が要求されるので、一個づつレーザーで墨線を飛ばして位置を決める。

監督さんは

「んー、コンマ5ずれとるねぇ・・・まぁ出来るだけ正確につけてね」
「あってなかったら容赦なくダメだしするからね」

恐ろしく時間がかかる。

さすがエルメス・・・

そのうち電気屋さんもやってきて

「まだか?あんたら終わらんと器具取り付けできんのやけど」
「え~っ!?もう電気工事はいるん?聞いてないよ~」

ほんと簡単に引き受けた事を正直、後悔したね。

そんでもって相棒は、お手伝いを頼まれた会社の建具の職人さんと
若い家具組立をやってる男の子。

専門家は誰もいない。

しょうがないから現場監督に確認しながら進めるが、監督は

「なんでそんな事もわかってないの?」的な苦笑い・・・

そりゃそうだ。無垢の家具専門と建具職人。そしてこの前までバイトだった男の子。
建築の内装なんて分かるわけないじゃん。

それでも試行錯誤しながら仕事を進める。
ほんとは唯のお手伝いのはずだったのに、いつの間にか自分が現場のリーダー。

なんでそうなるん・・・?

二日の予定だったのに、分かる人間がいないと、とかなんとか言われて無理やりもう一日。
結局3日も工房を空けてしまったよ。

週末はバイト君も来てくれるって言う事なので
一気に追い込みます。

ご注文いただいているお客様、ご迷惑をおかけしております。
もうしばらくお待ち下さいね。

投稿者 masaki : 2007年02月09日 18:10